今回はこちらのアプリを例にしたいと思います。これをVPSに入れて常時起動しておけばPS4から配信したときにもPC立ち上げずに字幕が翻訳されるという塩梅。
https://github.com/sayonari/twitchTransFreeNext
Gitのインストールと設定
まずはTeraTarmからさくらのVPSに接続。githubをつかうことが多いのでまずはgitの整備をします。githubのアカウントは取っておいてください。
sudo apt install git
git config --global user.name githubのユーザー名
git config --global user.email github登録メールアドレス
git config --global core.editor vim
sudo apt install gitsome
git config –global core.editor vim のところはお好きなエディタ名を入れます。
公開鍵の登録
https://qiita.com/majka/items/aba924de8d4a92f75dbb を参考に公開鍵を設定します。
bash
ssh-keygen -t rsa -b 4096 -C メールアドレス
エンターを大体3回打つとThe key fingerprint is:なんとかかんとか(AAみたいなの)
cat ~/.ssh/id_rsa.pub
ssh-rsaから始まるやたら長いメアドで終わる文字列を全部コピー
Githubのページに移りアカウント設定の”SSH and GPG keys”を選択。自分のアカウント(画面右上)をクリック。
右上の”New SSH key”を押し、
Ubuntu git ~ github連携まで 様より引用
– Titleに自分が分かる名前
– keyにクリップボードから公開鍵をペースト
– “Add SSH key”を押す
ssh -T git@github.com
yesと入力してエンター。なんかサクセスってでる。
twitchTransFreeNextのダウンロード
githubのhttps://github.com/sayonari/twitchTransFreeNextに戻ってここの黄色くマークしたところをクリック。Code→SSHとクリックすることで出てきます。
git clone git@github.com:sayonari/twitchTransFreeNext.git
これでlsとコマンドを打つとファイル一覧にtwitchTransFreeNextディレクトリがあるはず。
翻訳botのインストール
ダウンロードしたものは既にディレクトリになっています。
cd twitchTransFreeNext
readmeに従って設定。
一応めも。
Twitch_Channel = '配信したいチャンネルのユーザーID' Trans_Username = 'bot用サブアカウントのユーザーID' Trans_OAUTH = 'https://twitchapps.com/tmi/にbot垢から入った時に表示されるoauth:なんとかかんとかという文字列全部'
最低限の設定はこれだけ。
アプリを動かす
python3 twitchTransFreeNext.py
…で動きません!いろいろとモジュールが必要です。
基本的には
ModuleNotFoundError: No module named 'なんとか'
というエラーが出るので、その度に
sudo pip install なんとか
cd sudo cp -r /usr/local/lib/python3.5/dist-packages/なんとか /home/ユーザー名/twitchTransFreeNext/なんとか
python3 twitchTransFreeNext.py
を動くようになるまで繰り返します。
最終的に必要になったモジュールは以下の通り。多分。
google_trans_new
google_translator
gtts
websockets
playsound.py
twitchio
python3 twitchTransFreeNext してエラーが出なくなったら常時動かすようにします。
永続化する
cd /etc/systemd/system/
以下のファイルを作成
sudo vim twitchTransFreeNext.service
[Unit]
Description=twitchTransFreeNext
After=network.target
[Service]
Type=simple
WorkingDirectory=/home/VPSに接続しているユーザー名/twitchTransFreeNext
ExecStart=python3 /home/VPSに接続しているユーザー名/twitchTransFreeNext/twitchTransFN.py
[Install]
WantedBy=multi-user.target
作ったら動かして様子を見る。
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl start twitchTransFreeNext.service
sudo systemctl status twitchTransFreeNext.service
緑の丸が付いていたら成功なので有効化する。
sudo systemctl enable twitchTransFreeNext.service
動かない?
どうやらexeを動かすにはwineなるものが必要な様子(win10で動作確認したら動いた)。
sudo apt -y install wine64
sudo wine twitchTransFN.exe
serviceを修正
ExecStart=python3 /home/VPSに接続しているユーザー名/twitchTransFreeNext/twitchTransFN.py
の行を
ExecStart=sudo wine /home/VPSに接続しているユーザー名/twitchTransFreeNext/twitchTransFN.exe
に変更。
sudo systemctl reload twitchTransFreeNext.service
これでいつでも自動で翻訳botが起動するようになりました!
動いたらbot制作者の奥様のチャンネルをフォローするお約束ですね。素敵!
なお、win10で配信している場合は勝手に棒読みちゃんも起動してくれます。準備作業が一個減りますね。